Movies (2025年10月19日号)

KPop Demon Hunters

1. スーパーアイドルとデーモンハンターの二つの顔を持つ「ハントリックス」。左からゾーイ、ルミ、ミラ

1. スーパーアイドルとデーモンハンターの二つの顔を持つ「ハントリックス」。左からゾーイ、ルミ、ミラ

CAST & STAFF

Rumi (voice)
Arden Cho
Mira (voice)
May Hong
Zoey (voice)
Ji-young Yoo
Bobby (voice)
Ken Jeong
Directed by
Chris Appelhans and Maggie Kang
●2025年。米国。95分。Netflix 独占配信
Netflix

Netflixは190カ国以上で2億6千万人以上が利用している有料の動画配信サービスです。

国際化が進む韓国の言葉

あらすじ

あらすじ  ルミ、ミラ、ゾーイの3人は K-POP ガールズグループ「ハントリックス」のメンバー。世界的人気を誇るスーパースターでありながら、邪悪なデーモンたちと戦い、歌の力で世界を守る「デーモンハンター」という裏の顔を持っていました。そんな彼女たちの前に、デーモンの世界から5人の強敵が現れます。彼らは「サジャ・ボーイズ」というボーイズグループに化けて人々を魅了し、魂を奪っていきます。ハントリックスの3人は力を合わせてデーモンたちを撃退することを誓いますが、ルミはある重大な秘密を抱えていました。 場面説明  シーン1ではハントリックスのワールドツアーの最終公演に詰めかけたファンたちが、3人への熱い思いを語ります。シーン2は最終公演を終えたルミ、ミラ、ゾーイの会話です。シーン3では、新曲「ゴールデン」を初披露するライブ番組でルミがうまく歌えず、ライブは中止に。落ち込む彼女をミラとゾーイが慰めます。シーン4では、デーモンの世界から送り込まれたサジャ・ボーイズの曲「ソーダポップ」が爆発的にヒットしたことで、デーモンを抑え込む力が弱まり、ハントリックスの3人は危機感を覚えます。

解説

人気ガールズグループのメンバーが、裏では「デーモンハンター」として悪と戦うというストーリーの本作は、ネットフリックス史上最高の視聴回数を記録しました。主人公たちが “I’m done hiding. Now I’m shining like I’m born to be!”(もう隠れたりはしない。今の私は生まれながらの輝きを放っている)と歌う劇中歌「ゴールデン」は、米ビルボードのシングルチャートで1位となるなど世界的ヒットとなっています。  K-POP アイドルを題材にした作品であるだけに、作中には韓国アイドルや文化にまつわる表現が多く使われています。その一例が、シーン1で登場する maknae です。これは「(家族やグループの)最年少、末っ子」を意味する韓国語からの借用語で、今年オックスフォード英語辞典(OED)に追加されました。別の場面では、「後輩」を意味する hoobae が “We just wanted to stop by and congratulate our hoobaes on their debut and...”(ちょっと後輩のデビューのお祝いに顔を出しただけ)という具合にさりげなく使われています。アジアの言葉が「英語作品」に特に説明もなく登場し、世界中の視聴者に受け入れられているのを見ると、エンターテインメントのコンテンツに国境の壁がなくなってきているのを感じます。 (宇都宮由美 翻訳者)

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●SCENE 1
●シーン1
Mira Fangirl #1

Mira’s my favorite. She’s the visual and lead dancer. Nobody can move like Mira.

ミラの女性ファン1

ミラが私の推し。ビジュアル担当でリードダンサー。誰にもミラみたいな動きはできない。

Mira Fangirl #2

Apparently, she was the black sheep of her family.

ミラの女性ファン2

家族の中では問題児だったみたいよ。

Mira Fanboy

I don’t know why, because she’s so cool. Who else could wear a sleeping bag to the Met Gala?

ミラの男性ファン

何でだろう、あんなにクールなのに。寝袋を着てメットガラに出るなんて、ミラじゃなきゃ無理だね。

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