シミケンの語源シリーズ (2025年6月15日号)
【古代ヨーロッパの花嫁の仕事】
KEN’S ENGLISH INSTITUTE 代表 清水健二
● bread:古ノルド語由来の bread(パン)は、古英語期には「小片、一口、パン」などの意味で使われており、語源については有力な説が二つあります。一つは、古高ドイツ語の「パンくず」「粉々にする」に由来する説で、break と同じ語源とするものです。bribe(賄賂)は古フランス語の「贈り物」に由来する語で、元は「物乞いに与えられる一口のパン」の意味で使われており、後に、パンをちぎって与える代わりに相手から情報を得ることから、「賄賂(を贈る)」という意味になったとされます。 ● 花嫁が焼くパン:もう一つは印欧祖語 bhreu-(泡立つ、発酵する、燃える)にさかのぼるという説です。同語源の...
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